○購入方法

　購入する前に必ず現地調査をしましょう、スクワッター（不法占拠者）がいたり、植物が植わっていたりすると、トラブルの元です。

1.デベロッパーから購入する
　まぁ日本で言うところの、三井ホーム・住友不動産ホーム（そんな大きくないって？）ってところから、土地付き建売の物件を購入したり、開発倒れ・未開発・開発地の端っこの土地を購入する方法です。
　デベロッパーから購入する利点は、デベロッパーが開発した場所には、公園・バスケットボールコート・電気・上水道・下水道（側溝です）・道路が目の前又は側まで整備されている事でしょうか？多少土地が高くなりますが、道路や公共施設を作るために道路を提供している為、値段が高くなるのは仕方が無いことかもしれません。また土地取得に関する手続きは全て行って頂けます。
　この方法の利点と欠点は、住環境が整いやすいが、希望する価格とサイズの土地がなかなか手に入らない事でしょうか？

2.不動産屋から購入する
　不動産屋の手数料は取られますが（売値に含まれている）、手続きが簡単なのと、不動産屋が仲介する事により、デベロッパーと購入するのと同じようにトラブルが起こりにくいです。
　トラブルが発生した場合でも、不動産屋が仲介していただけるので、大事になりません。
　この方法の利点と欠点は、殆ど1と同じですが、私の感想では、土地のサイズが大きすぎる点が気になりました。

3.銀行の抵当流れを購入する
　安い！に付きます。不動産屋から買うのと変わりがありません。土地が欲しいならば、銀行へトラベラーチェックを換金に言ったとき、マネージャーに一言、土地を探していると伝えておきましょう、仲介が入ると面倒なので、銀行だけで若しくは信頼できる、弁護士か不動産屋を通して契約しましょう。
　購入時には何時頃銀行が手に入れたか（出来たら1年以上立っている事が好ましい）、紛争が起きていないか等もチェックしましょう。
　この方法の利点と欠点は、まず安い事、しかし借金のかたに取られた物ですから、トラブルが無いことを確認してから購入しましょう。

4.個人からの直接購入
　どうしてもお金が要るので買ってくれとか言うのは避けたほうが良いです。また、出来る限り不動産屋に情報を求めて、適正価格であるか調べましょう。人の足元を見て買い叩くと遺恨が残ります。相手方に時間が無いのは解っていますが、必ずタイトルの原本（登記簿謄本です。土地を担保に、借金をしていると原本がありません。）を確認して土地の所有者を確認することと、誰かに賃貸中で無いかを確認してください。
　この方法の利点と欠点は、いくらでも買い叩けること、しかしトラブルが起きる可能性も有ることを十分に承知の上購入しましょう。

　今まで全ての方法で購入した事がありますが、4番は何かと遺恨が残ります、助けるつもりで買ってあげたのに、泥棒呼ばわりされる事もありますので出来るだけかかわりの無いようにしたほうが良いかもしれません。

○名義について

　フィリピン国内で、日本人個人名義で土地は、基本的に買えません。このため土地を所有するには、以下の方法が良く用いられます。

1.フィリピン人の妻（または旦那）名義にする。
　奥さん名義にするわけですが、貴方が捨てられたらパーです。さらに貴方の持ち物では無いと言う誓約書を書かされる場合もあります。夫又は妻が外国人の場合、税金が高いと言うはなしもあり、義理の父名義にしたりする場合もあります。

2.会社を作って、会社名義にする。
　かなり緩和されてきているようですが、経済特別区で無い限り日本人側の持ち株数は30（現在40？かな）％止まりです。株式の60（50かな）％以上を所有している方が有利なので、貴方の許可なしに土地を販売されてしまう事があります。さらに、土地を販売したときに名義上の株主が％をクレなんて寝ぼけた事を言って来たりしまして、あまり良いイメージはありません。
　貴方以外の方の利害が一致した場合、一気にあなたの土地がなくなります。

3.団体を設立する。
　よくはわかりませんが、NGOのオイスカの関係者がとられている方法で、日本人を夫にもつフィリピン人女性の団体を作り、その団体が土地を所有するらしいです。利害が一致しにくいので、土地は安全らしいです。

　今まで、1と2の方法を験した事がありますが、現在は1の方法だけ使用しています。捨てられたらもう仕方が無いって訳ですね、日頃の行いが悪いと何時捨てられられるかわかりませんが、妻に裏切られるようでは、もう駄目って事で諦めるしかありません。

○買った土地の処理

　折角購入した貴方の土地？ですから、早速フェンスを張りましょう。ブロック塀を建ててしまうのが一番良いと思いますが、ムホン（土地の境界点に有る石）の上に杭を打ってバラ線でも良いので他人が勝手に入らないようにしておきます。

○HMGの購入履歴 フィリピン ザンボアンガ市内

　見事に全て無くなってしまった、私の計画第１段階はあっちへ置いておいて、現在進行中の第２段階の履歴をご報告します。（ ついに表になったぞ！）

○土地購入費用以外にかかる費用

　あとは、以前から交渉中の、店舗裏の土地（2001年5月取得！）が手に入れば、土地の購入は一区切りするのですが、土地というのは、代金以外に、整地費用・ブロック塀を建てる費用・弁護士を頼んで不法な建築物や住人の退去（土地をちゃんと囲んでおかないと、じわじわと侵略されてしまう）、等の費用が発生します。
　また、長い間農地として利用されていた土地は、先人の苦労により、土地がふかふかになっておりますので、トラックでバンバン土を入れて、かさ上げして水が入って来ないように高くした上に、地盤を固めないと住居が建てられません。現地の方は気にしないみたいですけど？

　農地だと水を入れるために道路より土地が低くなっており、雨が降るとどんどん水が入って農作物に調度良いような程度まで、水が入ってくるのです。下水道なんてありませんので、ともかく道路より土地を高くしないと、水難？から逃れられません。土地を高くしたら高くしたで、雨のたびにせっかく入れた土が少しづつ流されていきます。あぁ〜〜〜悲しい。

　そして水道・電気・電話等の維持に費用がかかり、その他費用が土地購入費用以上にかかりますので、無理して土地を買うとかなり辛いものがあります。

　また、名義変更費用が、馬鹿にならないくらい高く、日本でも当たり前に行っている裏金（実際の土地代金の半分ぐらいを裏金で払って税金を安くする。）で処理すると思っておりましたが、ザンボアンガはちゃんとしているのです。（ちなみにダバオは裏金方式でした）
　そんな訳で、死んだ義父の名義から、妻名義にするのにかかった費用が、P60,000でした。

○集まってくる家族たち

　2000年8月頃やっと店舗に電話が通じて連絡が簡単に取れるようになりました、電話料金もプリペイド型国際電話カードのお陰で、ずいぶんと安くなりました。

　,国道沿いの172ｍ2の店舗付き土地と、316ｍ2と1054ｍ2の住居用土地が、手に入りました。172ｍ2の店舗には義理の妹家族と義理の母が、1054ｍ2の土地には義理の兄が掘建て小屋を立てて、生活しています。土地には水道と電気を引きたくなかったのですが、たっての希望で、水だけ引きました。電気はかんべんして欲しいと思います。

　決して貧乏では無いのに、家族が集まって来ます。そりゃ便利だからなぁ。
　ちなみに当人達は、私に世話になっているなんて事は全く思っておりません、開いている店があるから、住んでるし、開いている土地が有るから、面倒見ている程度で、そこらへんが本当に困ったもんです。

　働けど働けど、わが暮らし楽にならず、現地の方々は理解していただいているのだろうか？全て揃った所で、妻に捨てられたらハイそれでお終いです。フィリピン国内で自分で探して調達した妻ですが、くだんの地主の兄弟の土地売却代金持ち逃げ事件や、結婚式で仲人をして頂いた、銀行頭取の妻の横領持ち逃げ愛人逃避行事件（旦那は責任取ってか妻が恋しくてか？自殺と言うか酒びたりで病死しました）と、フィリピンの人々は人情に厚いとか、家族思いだとか？誰がそんなこと言っているんだ！それはお金がからまない時だけ、貧乏で協力していかないと暮らしていけないからの話です。

　多少でも（ほんとう微々たるお金）妻もアルバイトで小金を出していますので、家族の無駄遣い等は注意（前妻より）してくれますが、日本人から比べたらハナクソ程度の物です。それでも向こうの家族にしては不満なようで、対立・孤立させたくないし、節約もして欲しいしジレンマを覚えます。

　東京の実家のベランダにハトが巣を作り、糞害で困っています。何度も巣を潰して、追っ払っても戻って来てしまいます。卵を産まれて、卵が孵るまでは可哀想だから・・・と思っていましたが、ついに６羽になってしまいました。仕方なく先日巣を潰して、撤去しましたが、このハトを見ているとフィリピンの義兄弟を思い出します。ちなみに卵は妻が生で飲んでました・・・ゲロゲロ・・・何食って生活しているかわからないのに・・・・不味かったそうです。まあ潰して捨てるよりは、良いか？と思いほっておきましたが、食中りはしなかったようです。

つづく